京都大学医学部附属病院 125th

ACTIVITY

看護活動

DIALYSIS NURSING

透析看護

進歩する透析治療に対応できる看護師を病院全体で育成

心臓の外科手術、カテーテル治療、臓器移植手術、骨髄移植など、高度先端医療を実施する当院では、年間約5,000件の血液浄化治療(血液透析、腹膜透析、血漿交換など)が行われています。近年は、ICUなどの集中ケア部門において症状の重い患者さんが24時間持続的に血液浄化治療を行うケースも増えています。
このような状況においては、安全・安心の環境で治療を行うことのできる看護が重要です。そのために、集中ケア部門の看護師が透析看護に必要なスキルを身につけることを目的とした院内認定制度を設けています。腎臓内科医師、臨床工学技士、看護師による講義と実習を受講し、認定を受けた看護師は看護実践のモデルとなって透析看護の指導を行う役割を担います。
その他にもマニュアルの整備や臨床工学技士の24時間体制など、安全管理にも力を入れています。

MESSAGE

所属看護師からのメッセージ

「できない」と言うのではなく
「できること」を考えることが大切

透析室での看護は、主に透析導入や透析をしながら手術などの治療を受ける患者さんのケアで、年間約4,000件の血液透析、約30名の腹膜透析の通院診療を行っています。
患者さんは人生を大きく変える治療を受け入れ、自分の希望と相反することと折り合いをつけながら生活しなければなりません。その中で私たち看護師は、患者さんが自分らしく生活を送るためのサポートをすることが求められます。
透析療養では食事制限が必要なのですが、こちらの要望を押し通すのではなく、患者さんの希望を尊重するようにしています。例えば、「果物が食べたい」という場合は、患者さんの栄養状態や検査データなどを調べて、できる限り希望に添うように取り組みます。
このような患者さんの立場に立った看護を実践するためには、専門的な知識が必要です。患者さんの笑顔のために、日々がんばっています。

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